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編笠山に咲く晩夏の花  撮影地 編笠山 撮影日 2015/08/23~24

八ヶ岳の最南端に位置する編笠山。
標高は2524m。
登山口の観音平から3時間ほどで登ることのできる手ごろな山だ。
お盆過ぎの時期にどんな花が咲いているのだろう?
なんの情報もなしに登ってみた。
いつも思うのは山が変われば咲く花も山の景観も違う。
珍しい花が咲いていれば、それはそれで嬉しいし、
お馴染みの花であっても咲く状況が違えば新鮮に映る。
そんなことを改めて感じさせてもらえた編笠山だった。

咲いていた全ての花を紹介するわけではありませんが、
主だった花は網羅できるように並べてみました。
花の盛りだけでなく枯れ行く姿にも興味があるので、そんな写真も混ぜています。



トウヤクリンドウ
葉の展開もよく北アルプスでは見られない美しさを秘めていました。



ママコナ 1
登山口からママコナが非常に多く、ことあるごとに撮影していましたが、なかなか難しい被写体です。
でも綺麗ですね。


ママコナ 2




ミヤマアキノキリンソウ 1
お馴染みの花ですが八ヶ岳で見るとなぜか味わいがあります。



ミヤマアキノキリンソウ 2
八ヶ岳らしい雰囲気がいいですねえ。




セリバシオガマ 1
セリバシオガマが非常に多くところどころで群生も見られました。




セリバシオガマの群生
こういう場面に出会うと気持ちが高揚しますね。




オヤマリンドウ
花がぱっと開かないオヤマリンドウですが、こちらも群生している箇所がいくつもありました。




イワオトギリ
花期は過ぎているので残り花ですが、山頂周辺には綺麗な花も残っていました。




イワオトギリ
私の好きな情景です。花は盛りだけが美しいのではない。
わかってもらえるかな?




タカネヒゴタイ
残り花ですがそれなりに咲いていました。
ミヤマヒゴタイとする見解もあるかもしれませんがタカネヒゴタイとしておきます。



ウメバチソウ
山頂周辺に多く咲いていました。
秋を感じる花ですね。



ウメバチソウ
こんな風によく咲いていました。



ネバリノギラン
ぱっとしないけれど独特の存在感のある花です。
見る度についつい粘りを確認してみたくなります。




キオンとヤマハハコ
どちらも単発では絵にしにくい花ですが、一緒に咲いていてくれました。
それぞれ紹介するよりお互いが引き立つような気がします。




ミヤマモジズリ
単独ですでに紹介(こちら)しましたが、編笠山で一番印象に残った花です。
しかもあちこちに咲いていて見ごたえがありました。
やっぱりランの仲間は魅力がありますね。




ハナイカリ
ミヤマモジズリの近くに咲いていました。
好きな花ですがミヤマモジズリと同じステージに立つのはちょっと可哀想です。




コケモモ
山頂周辺によく生えていて、紅い綺麗な実を付けていました。
この実のお酒が美味いんですが。




シラネニンジン
セリ科はみんな同じように見えて判別が難しく、敢えて話題にしないようにしているきらいがあります。
でも綺麗なんですよね。
見分けは葉を覚えること。わからなかったら葉の写真を撮っておくことで少しずつセリ科との親密感が湧いてきます。




ヤツタカネアザミ?
セリ科同様、アザミの仲間も判別が難しい。
明確に見分けができる図鑑もなく、撮影してもお蔵入りしているアザミが少なくない。
このアザミもお蔵入りするところでしたが、勇気を奮って登場。
同定の自信は全くなし。




タチコゴメグサ
小さな小さなコゴメグサの仲間。
花の大きさは5~6㎜くらいだろうか。




ツリガネニンジン
すっかり秋を感じさせます。



ハクサンボウフウ
枯れ行く姿を見るのも大好きな私。
綺麗な花を見つけた時と同じようにトキメキます。




ミヤマシシウド
枯れゆく途中の美しさです。



コバノイチヤクソウ
かろうじて1輪花が残っています。苔の中に咲く姿が八ヶ岳らしいですね。



ヨツバシオガマ
最初は何だろうと思ったのですが、ヨツバシオガマのようです。



タカネナナカマド
実を付け秋の装いの準備が始まっていました。



霧の中を歩く




フォトジェニックな場面があちこちに




これぞ八ヶ岳
苔むした樹林が心地よい




根っこから年輪を感じる



こんな登山道も悪くない




1泊2日の行程を終えて下山してきました。
帰りも霧が出ていい感じでした。


初めての編笠山でしたが、いい山でした。
次は季節を変えて登ってみようと思います。



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