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八方から唐松岳 展望の花巡り 稜線に咲く高山植物編  撮影地 八方尾根~唐松岳 撮影日 2014/07/20~21
高山植物らしい写真というのはどういうものだろう?
山に登って高山植物と対峙した時、花の美しさはもちろんだが、
高山に咲く花らしい情景を写しとめたいと思うのは私だけではないはずだ。

撮影した写真の背景に山が写っていれば、それなりの臨場感が伝わってくる。
雪渓や残雪の様子もいいだろうし、急峻な岩場に咲く様子もいいだろう。
つまり高山植物が咲いている環境が同時に写し込まれていると
高山植物らしい写真になる。
それでも実際に歩いてみると、これはいいぞと思える場面はそんなに多くない。
もう少しこの辺に咲いていてくれたらとか、晴れていれば山が見えるのにと
なかなか思うような状況に巡り合えないのが実情だろう。
こんな時、変に意識しすぎて無理やり情景を取り込もうとすると、不自然な写真になってしまうし、
構図的にもアンバランスな写真になりかねない。
一番いいのは、素直に見たままの情景を切り取ること。
心に留まったいいなあと思えた情景を画面に忠実に再現できればそれが一番いい。
そんなことはわかっていても、理想通りにはいかないところが写真の面白いところでもある。

八方~唐松岳を歩きながら、できるだけ山の情景を取り入れながら撮影してきた。
このルートは尾根歩きが連続するので、他の山より情景が取り込みやすいかもしれない。
天気もまずまずだったのでその時々で感じたままに撮影したが、
高山植物らしさを撮影するにはとてもいい場所ではないかと思った。



ハクサンイチゲ 2014/07/21
唐松岳頂上山荘の近くの尾根に咲いていたハクサンイチゲ。
花の接写をしても普通の写真にしかならないので、山の稜線と雲海を背景に入れて撮影。
朝の光線とひんやりとした空気が伝わりますか?



ミヤマダイコンソウ 2014/07/21
接写をするには少し状態が良くないし花の向きもあちこち。
こんな時は咲いている状況を写した方がいい。稜線に咲く様子も眼下に望む雲海も高山植物らしさを出すにはいい場面だった。
しかし本当のことを言えば、花の状態が良ければもっと良かったのにと思わないでもないが・・・



イワツメクサ 2014/07/20
好きな高山植物だが花がややまばらだった。
普段は正面からイワツメクサの花の様子を撮影することが多いが、
この状況では横から撮影して背景の岩山を入れた方が険しい場所に咲く様子がよくわかる。
.高山植物はその時の状況をみてどこから撮影するといいか判断するといい。



タカネヨモギ 2014/07/21
まだ咲き出したばかりのタカネヨモギはほとんど注目されない地味な高山植物。
アップで撮影しても恐らく面白くない。
そんな訳で背景の山を取り込んで撮影してみた。



タカネスイバ 2014/07/21
上のタカネヨモギ同様あまりぱっとしない高山植物。
里で見るスイバとよく似ているが小ぶりである。
雲上の高山植物であることを示す絶好の場所に咲いていた。



ミヤマクワガタ 2014/07/21
唐松岳頂上山荘周辺にはミヤマクワガタが群生している。
撮影したくなる場面はいくらでもあったが、朝の斜光を浴びて輝く姿が一番印象的だった。.。



ミヤマムラサキ 2014/07/21
行きも帰りも同じ場所で撮影したが、行きはガスの中だったので接写を楽しみ
帰りは晴れていたので背景の山を入れて撮影した。
同じ場面の花でも状況によって撮影の仕方が変わる。



シモツケソウ 2014/047/21
八方尾根を歩くとシモツケソウの花が印象的で撮影意欲をそそられる。
その時々で状況が違うのでどんな風に撮影したくなるかは実際にその場にいないとわからないかもしれない。
この場面では咲き出したシモツケソウの美しさと背景の山を取り入れてみたくなった。
手前のキバナノカワラマツバが色彩に変化を与えてくれていい脇役になってくれた。



チングルマ 2014/07/21
チングルマとしては寂しい状況だが、背景の白馬連峰が画面を作ってくれた。
ハイマツも湧き上がる雲も大切な素材だと思う。



コマクサ 2014/07/20
山荘から唐松岳に向かう斜面にコマクサが咲いていた。
花の状況としてはあまり良くなく、接写を楽しめる花もほとんどなかった。
こんな時は咲いている情景を撮影するに限る。
礫地という厳しい環境に咲く様子を広角レンズを使用して撮影。



ハクサンイチゲ 2014/07/20
少しガスが出ていたがハクサンイチゲの綺麗な花が稜線に咲いていた。
接写をしたくなるような綺麗な花の時は花を大きく取り入れて、さりげなく背景に状況のわかる場面を取り込むといい。
この場合は雪渓を取り入れた。


チシマギキョウ 2014/07/20
八方池の近くに僅かだがチシマギキョウが咲く。
接写をしてもいいが花の数が寂しい。
せっかく尾根道が見えているんだからと広角で状況を取り入れてみた。
接写もしてみたがこちらの方が雰囲気があっていいかな。



イワシモツケ 2014/07/20
八方尾根にはイワシモツケが多い。いろんな場面で咲いているのでそれぞれの場面で撮影する。
接写もすれば広角でも撮影する。
それぞれの状況でいろんなイメージを膨らませていくのが楽しい。
これはガスのかかった八方池を取り入れて撮影したもの。



タカネイブキボウフウ 2014/07/21
まだ咲き出したばかりのタカネイブキボウフウだがセリ科の中では存在感がある。
セリ科の仲間は見分けも難しいし地味な印象を受けるものが多いが八方尾根にはセリ科の仲間が多い。
撮影しやすい場所に咲いているのでセリ科と親しくなるにはとてもいい場所だ。



タテヤマウツボグサ 2014/07/20
八方尾根に咲くタテヤマウツボグサは色もいいし咲いている場所もいい。
散策路のコース沿いでいくらでも見られるので、いい場面も見つけやすい。
この場面も良かったがガスで背景の山が見えなかったことが残念だった。



シラネアオイ 2014/07/20
この場面ももう少し背景が見えると良かったが、それまでじっと待つゆとりがなかった。
白いのは雪渓だが今一つわかりにくい。でも想像してみてくださいね。
何度見てもシラネアオイはいい花だ。



ハッポウウスユキソウ 2014/07/20
八方池の近くに咲くハッポウウスユキソウ。
八方ならではの花と思うと見る目も違ってくる。



イワシモツケ 2014/07/20
イワシモツケの名にふさわしい場所に咲いていた。
花の状態も岩の様子も絵になる場面だった。
さりげなくタテヤマウツボグサとシモツケソウが混じっているのもいい。



ヤマブキショウマ 2014/047/20
ヤマブキショウマも尾根に咲くものが多いのでいろんな状況を撮影できる。
これまで背景を抜いてヤマブキショウマを浮かびあがせる写真を多く撮影してきたが、
この場面ではヤマブキショウマが自由奔放に咲く様を撮影するのが面白いと思った。



オニシモツケ 2014/07/20
鎌池湿原に咲くオニシモツケを山を入れて撮影したもの。
山が入るだけで状況が一変する。

撮影ノウハウのょうなコメントになりましたが、少しでも参考になれば幸いです。
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