back

木の実・草の実 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
カラスウウリ/ウリ科 

撮影地 矢作川 2014/12/24撮影 Canon5DⅡ CanonEF70-200㎜F4



撮影地 矢作川 2014/12/24撮影 canon5DⅡ CanonEF70-200㎜F4

 藪などで見かけることの多いカラスウリの実だが、花を見かけることはない。その訳は暗くなってから咲き出して明け方にはしぼんでしまうため。花冠の縁がレース模様になってとても美しいのにちょっと残念だ。数年前にカラスウリの実を持ち帰って自宅の花壇の縁に種を撒いておいたら2年後に見事な花を咲かせてくれた。自宅なら暗くなってからでも観察できるので大いに喜んだ。ところが晩秋を迎えても実ができない。よくよく考えてみたらカラスウリは雌雄異株なのでその両方が生えないと結実しない。どうやら我が家に生えてくれたのは雄株の方だった。まあ花が見られるだけでもいいかなと思うが、この次は結実させてみようと密かに企んでいる。
 カラスウリの実は最初は縞模様のある緑色だが、やがてオレンジ色から紅色へと変わっていく。そのどの状態で見ても趣があって好きだが、私が最も好む情景は晩秋から初冬にかけて朽ちかけていく過程の実。なんとなく寂しさを感じる光景かもしれないが私には輝いて見える。



撮影地 安城市 2009/11/16撮影 NikonD300 TamronSP90㎜マクロF2.8



撮影地 豊川市 2014/09/19撮影 canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
雄花



撮影地 豊川市 2014/09/19撮影 canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
雌花
雄花と雌花の違いは花冠の中央部もあるが、
花の付け根を見ると雌花には、やがて実となる子房の膨らみがある。

inserted by FC2 system