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北岳に咲く花  ミヤマハナシノブハナシノブ科 写真 深谷利彦
北岳に登ったら是非見てほしい花の一つがミヤマハナシノブ。
他の山ではあまり見られない希少種だ。
ところが北岳に登ってみると、いくらでも咲いているのでそんなことも知らずに素通りしていく登山者も多い。
よく咲いている場所は大樺沢二股周辺。
雪渓が遅くまで残る場所なので雪が解けた場所から順に咲く。
そのため花が見られる期間は長く、7月上旬から9月中旬まで観察することができる。
紹介する写真は意識的に長い期間見られることをお見せしたいと思って抜粋してみた。
1枚目が7月、2枚目が8月、3枚目が9月のミヤマハナシノブである。
とても繊細でしなやかな花なので傷みも早く、ベストな状態のものは花数の割には少ないかもしれない。
名前の由来は羽状複葉の葉をシダ植物のシノブに見立てたもの。
キタダケソウは誰もが知る北岳固有種の花だが、
ミヤマハナシノブも他の山ではあまり見られない花なので優しく見守ってあげたい高山植物だ。


2011/07/09 NikonD300 SIGMA50㎜マクロ F2.8


2008/08/14 NikonD300 SIGMA50㎜マクロ F2.8


2014/09/13 Canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロ F2.8
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