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晴れのち曇り 所により暴風雨 北岳花三昧 2015/7/22~7/23
風景写真

今回で何回目の北岳なのだろう?20回以上30回未満くらいだろうか。
私が北岳に惚れ込んで毎年のように登っているのは花が多いから。
しかも北岳でしか見られない花も多いのでその魅力は他の山とは別格。
一泊二日の行程で7月中旬から8月中旬の季節なら入山から下山までの間に150種以上の花を見ることができる。
非常に花の密度の高い山である。
残念ながら10年以上前の北岳と比べると花の数は半減しているのが現状だが、
それでもまだまだ日本有数の花の名山であることには変わりない。

今回二泊三日の予定で準備を進めていたが途中雨の日が入ることがわかって、急遽一泊二日に変更した。
山は天気を見ながら臨機応変に対応することが求められる。
安全第一だし、なによりも山は楽しむために登るもの。
雨や暴風雨が大好きなんですという人は別にして、やっぱり快適に歩ける日を狙って計画を立てたいものだ。
それでも山の天気は急変することもある。
今回、テント設営後に暴風雨となったが、雨は予想していても風が強く吹くことは想定外だった。
山の稜線で風速20mの風が吹いても、山では暴風とは言わないかもしれない。
よくあることなのだ。

そんなこんなで予定を変更した北岳だったが、一日目の花は素晴らしかった。
花の紹介をする前に、北岳に登る過程の風景をお届けし、
一緒に登った気分に浸っていただければと思います。




2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
広河原から2時間半程で到着する大樺沢二股。
右に行けば右股と言われるコースで小太郎尾根に出て北岳肩ノ小屋方面となる。
真っ直ぐ登ると八本場コルに出る。
このルートは7月上旬頃では雪渓が深く二股より手前から雪渓歩きとなる。
特にキタダケソウの時期(6月中下旬)ではアイゼン、ピッケルは必需品、落石のためのヘルメットも必要になる。
今回は八本場コルを目指して直登した。
夏道が出ているので危険な個所はないが、見た目よりきつい登りが延々と続く。



2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
雪渓上部から見下ろしながら白鳳三山を遠望する。
つんと尖った山が地蔵岳。
雪渓のそばは涼しいが、歩き出すと汗が噴き出てくる。
平日の登山者は少なく、登っている人は中高年が圧倒的に多い。
少し登っては休憩しながら登る。



2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
快晴だった天気も10時を過ぎた頃から少しずつ雲が湧くようになってきた。
この後15分後に雨がぱらついた。この写真からはきっと想像もできないと思う。
それが山の天気。



2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
こういう看板はありがたく思える時もあれば、がっかりすることもある。
その時の体調次第。
八本場コルまではもう少しだが・・・



2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
これが雪渓を詰めて最初に登る梯子。
この梯子を登ると尾根に出て、北岳バットレスが目の前に見える。
やった~と言いたいところだが、これから八本場コルに出るまでいくつの梯子を登るのだろう。
次から次と現れる梯子に足への負担が大きくなる。



2015/07/12  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
最初の梯子を登ると見える北岳バットレス。
晴れた日の週末なら、クライマーの声が聞こえてくる。
その声の方に目をやると、ヘルメットを被ったクライマーの姿を小さく確認できる場でもある。




2015/07/122  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
八本場コルに着いた時に写真を撮るのを忘れてしまった。
疲れていたんですね。
一息ついて、再び登り始めた後に振り返った様子。
ピークは八本場の頭で下がったところがコル。右上に富士山がちらっと確認できたので撮ってみたが
わかるかな?




2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
さあ、いよいよトラバース道までやってきた。
右に登っていけば北岳山頂方面(標識には写っていません)。
間ノ岳方面に行くのが通称トラバース道。北岳山荘もこのルート。
北岳に咲く花が凝縮されているところで、花の撮影をするには最も時間をかけたい場所。
ここからコースタイムでは北岳山荘まで50分程だが、2時間半かけて撮影に集中。
予定を変更して登ったのは、この場所でたっぷりと撮影するため。
予定通りに撮影できて満足満足。
この2時間半の間に出会った人はたったの2名。
ほぼ独占状態だった。



2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
北岳山荘には午後3時前に到着。
テント場はご覧のとおり、こちらも貸し切り状態。
7/12日(日)は210張で張るところがなくなったと聞く。
申し訳ないような状況に感謝。
それでもこのあと雨が降り出して、風も強くなってきた。



2015/07/22  NikonD810 NIKKOR16-35㎜ F4
このまま天気が上がってくれるといいのにと思ったが、
夕方から雨風が強くなり、
乾燥室に行って戻ってきた時にテントがひっくり返っていてびっくりした。

テントに前室があるのがありがたい。靴を置いておけるからだ。
一晩中雨風にあおられてテントは右に左に揺れていたが、靴は濡れることもなく無事だった。



2015/07/23  NikonP600(コンデジ) 
二日目は予報通り、朝から雨、稜線では風も強かった。
そんなわけで一眼のカメラはザックに締まってコンデジでの撮影。
この後は咲いている花の確認をするだけでひたすら下山。



2015/07/22  NikonP600(コンデジ)
最後はテントの中の様子。
二人用のテントなので、一人だと余裕のあるスペースが確保される。
テント一式で1.5㎏とかなりの軽量。
昔と比べると随分楽になったはずだが、年齢を重ねたせいか、疲労は今の方が大きい。
適当に並べてあるものはさりげなく見ておくように。
山では食事に凝ってないのがバレバレ。
こだわりは出かける前に自分で焼いたパンだけ。

この後、北岳の花を紹介します。

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