戻る

50㎜マクロ等倍撮影 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
オオイヌノフグリ等/ゴマノハグサ科 

 マクロレンズで等倍撮影することはほとんどありませんが、たまには等倍撮影で撮ってみるのも面白いものです。肉眼で見る印象とはかなり違って、マクロならではのボケとクローズアップされた世界が広がります。
 そもそも等倍とは撮像素子面での倍率が被写体と同じ大きさで写せることなのですが、マクロレンズの中には等倍ではなく0.5倍のものもありますので、そのレンズでは最大0.5倍の大きさにしか写せないことになります。
 私が好んで使っているSIGMAの50㎜マクロやTAMRONの90㎜マクロはどちらも等倍撮影ができるレンズです。今回は50㎜マクロでの等倍撮影です。
 さて50㎜マクロレンズでの等倍撮影はピント合わせが大変難しくなります。当然三脚をセットしての撮影になりますが、数ミリ動いただけでもピントがズレてしまいます。最大倍率にリングを回しておいてカメラ本体を被写体に近づけたり遠ざかったりしてピントの合う位置を決めます。まあ必ずしも等倍でなくても等倍近くで撮影出来れば同じような.写真になるのでリングを回してピント調整した方が無難ですが、ここでは等倍撮影にこだわってみました。



撮影地 碧南市 2019/02/02撮影 NikonD810 SIGMA50㎜マクロ F2.8 f5.6 オートWB 絞り優先モード ISO200
オオイヌノフグリの雄しべの葯にピントが合うように撮影しました。



撮影地 碧南市 2019/02/02撮影 NikonD810 SIGMA50㎜マクロ F2.8 f5.6 オートWB 絞り優先モード ISO200




撮影地 碧南市 2019/02/02撮影 NikonD810 SIGMA50㎜マクロ F2.8 f5.6 オートWB 絞り優先モード ISO200
これはカラスノエンドウの巻きひげにピントを合わせて撮影したもの。


背景のことをあまり気にしなくても柔らかいボケを作ってくれます。
ちなみに絞りはどれもf5.6で撮影しています。
50㎜マクロの等倍撮影はどんな被写体でもいいという訳ではありませんが
植物の特徴や個性を引き出すのに活用してみると面白いかもしれません。

深谷

inserted by FC2 system