雨を楽しみながら撮影する 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
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親海湿原・姫川源流周辺
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撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400
ツリフネソウ このツリフネソウも雨が降っていなければあまり面白くないかもしれません。 水滴や左上にある雨が落ちる線が状況を物語ってくれて、この写真の大事な要素となっています。 雨の.降る中どのように撮影しているかと言いますと、右手に大きめの傘を持っています。 その傘を持ちながら両手でカメラを抱えて撮影しています。 つまり手持ち撮影です。 三脚を使うのが基本ですが、最近のカメラは感度を上げても画像の劣化がほとんど見られないので シャッタースピードが1/60秒以上あることを確認して撮影すればほとんどブレずに撮影できます。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400
ツリフネソウ このツリフネソウも晴れや曇りの状況ではあまりぱっとしない写真になったことでしょう。 花付きが決していい訳でもないし、花の状態もベストではありません。 それでも雨にぬれて、しっとりとした感じと花の色が深い色になっていることによって 情緒のある写真になったように思います。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 ドクゼリ 先月初めに訪れた時は花盛りだったドクゼリも、8月末になればこんな姿になります。 雨が降っていなければ少しインパクトに欠ける場面ですが、 降りしきる雨の中に佇む枯れ始めたドクゼリの表情に惹かれました。 華やかさや美しさとは違った味わいある場面です。 雨が落ちる様子を写しとめるには、背景に暗いところを持ってくると写ります。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 ドクゼリ 上の写真を角度を変えて撮影しています。 茶色くなり始めた実の様子と水滴がポイントになっています。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 オオバセンキュウ ドクゼリに変わって元気な花を咲かせていたのがオオバセンキュウ。 高さは2mを超えるものも珍しくありません。 この写真も濡れる姿と背景の雨の線ですね。 蜘蛛の巣のいいのがかかっているとさらに面白くなったかもしれませんが、 蜘蛛の巣は雨の日より朝露に濡れる方が綺麗に水玉ができます。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 オオバセンキュウ これは上の写真を少し引いた位置から撮影したものです。 もっと引いて下から上まで写るようにも撮影しましたが、雨の様子がぼやけた感じになったので ここでは取り上げません。 やはり雨が降っている状況がよくわかる方がいいですね。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 ドクゼリ 再びドクゼリの写真です。旬の花が少ない中、目に入ってくる被写体はやはり大柄なものが多くなります。 その点、ドクゼリは格好の被写体ですね。 背景の抜ける場所といい被写体を探しながら移動しています。 この場合、上から目線ではなく下から目線で見るといい場面が浮かび上がってきます。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 サワギキョウ他 こんな場面も普段なら目に留まらないかもしれません。 サワギキョウもドクゼリも終盤で、ぱっとしないしごちゃごちゃしてます。 それでもなんかいい感じに見えたのは雨のおかげなんですね。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 チカラシバ 秋にはよく撮影しているチカラシバです。 雨に濡れて水滴が付いています。 ピントもズレていて全くダメな写真ですが、こんな情景も雨ならではということでの紹介です。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 木の実は ヒロハゴマギの方が正解かもしれません 雨に濡れたことによって実が鮮やかですね。 この時は雨が上がり空が明るくなってきた時の撮影です。 葉が輝いているのはそのためです。 写真にはそんな光の感じが写し込まれます。 朝には朝の光が、夕方には夕方の光が、曇りには曇りの、雨には雨の光があって 一瞬一瞬変化しています。 そんな光の特徴を画面から感じられる写真が撮れたらいいなと思います。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 小雨になりました。 雨が降っている様子を見せるのは難しい状況です。 それでも雨に濡れて艶々と輝いてる情景を見ると清々しさを覚えます。 背景の縦に伸びる林の様子が画面を引き締めてくれたように思います。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 サワギキョウ 終盤のサワギキョウが湿原に群生していました。 晴れた日ではきっと絵にならなかったと思います。 同じように切り取っても晴れているとこの質感が出ません。 湿度100%だからこそ写せる場面ではないでしょうか。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 クサレダマ もっと水滴のついているものはないかと探してみましたが、いいものがありませんでした。 花が終わっても、こんな風に実も楽しませてくれる野草は少なくありません。 花もいいけど実もいいですね。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 イノコズチ あまり撮影することもないイノコズチですが、このしっとり感によって撮影させられました。 撮影させられたというとイノコズチに申し訳ないので、撮影したくなったとしておきましょう。 実際にそうなんですから。 雨の日には見えるものが違ってくるんですね。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 そば畑 9月の収穫を前にそばの花が花盛りでした。 晴れ渡った青空の下に咲く真っ白なそばの花も爽快な風景ですが、 雨に煙る中に咲くそばの花もなかなか乙なものです。 撮影地 白馬村 2015/08/29撮影 CANON EOS5DⅡ CANON 70-200㎜ F4 f5.6 絞り優先モード オート ISO400 キツリフネ 雨上がりのキツリフネです。 最初は本格的に降っていた雨も撮影を終えて車に戻る頃には上がっていました。 それでも空はどんより雲です。 雨上がりに少し濡れているキツリフネですが、こんな場面はよく見かけます。 これはこれでいいのですが、雨に題材を求めるなら、もう少し降っているとまた違った情景になったことでしょう。 雨の日は決して生憎の天気ではないことを少しでもわかっていただけましたでしょうか。 大雨や強風でなければ、どんな天気でもウェルカムとしたいですね。 深谷 |