|
どの花にピントを合わせる？ 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
|
|
|
ヒメスミレ／スミレ科
|
|
 撮影地 刈谷市 2018/03/19撮影 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8 ｆ5.6 WB オート 絞り優先モード ISO200
1枚目の写真はどこにピントを合わせてあるか分かりますね。 そう手前の中央の花にピントを合わせてあります。 そして左にある花と右にある花にもピントが合うように撮影しました。 ばっちり合っているかというと微妙なところですが とりあえず中央と左と右にピントの合った花があります。 では2枚目の写真を見てみましょう。  撮影地 刈谷市 2018/03/19撮影 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8 ｆ5.6 WB オート 絞り優先モード ISO200
こちらは中央の花にはピントを合わせず
左にある花数輪と右の花にピントを合わせています。 こちらの方がピントの合っている花の数が少し多いですね。 その為に微妙にカメラ位置が違います。 2枚目の方が1枚目より少し左から撮影しています。 ではどちらの写真がいいでしょう？ じっくり見るのではなく、パッと見た時の印象で判断してみて下さい。 どうでしょう？ ぴりっとしてシャープな印象を受けるのはどちらでしょう？ そう1枚目の方がシャープな印象を受けますね。 それは人の目は全体を見る時に中心を見る傾向にあるからなんです。 もちろんインパクトのあるものが右にあればそれに注目します。 この中に黄色い花が一輪あればそれに視線が向けられます。 ところが全体が同じような模様や絵柄の場合は中心に目が向けられます。 したがって中心の花にピントが合っていると安心します。 心地いいのです。 ピントの合っている花が少なくても全体のバランスから 2枚目より1枚目の方がシャープな印象となります。 私がこのヒメスミレを撮影しようとファインダーを覗いた時、 まずピントを合わせようと思ったのは中央の花です。 自然な流れだと思います。 そしてその写真を撮った後、思考が湧いてもっと違う撮り方をしてみようと ピントの位置を変えてみたのが2枚目の写真です。 見た印象をそのまま素直に撮るといいというのが私の自論なのですが、 こういうことなのかなと思いますがいかがでしょう？ ただこれも私の見解なので人によって違うかもしれません。 まあ何か参考になることがあれば幸いです。 深谷 |