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シラネアオイの美しさをどのように表現したらいいだろうか。一言二言で表現するのは難しいし、言葉では言い表せないほどの美しさと言った方がいいかもしれない。それでも敢えて表現するなら、しなやかで優しさに溢れ気品のある優美な姿とでも言おうか。とにかく息を呑む美しさである。
シラネアオイは一属一種の日本固有種の花だ。つまり日本でしか見られない高嶺の花である。ヒマラヤの青いケシもいいけれど、日本人ならやっぱりシラネアオイでしょ！と言いたくなるほど素晴らしい花だ。日本海側の多雪地方から東北、北海道にかけて花は見られる。花期は地域や標高によって異なるので事前調査が必要かもしれない。私が知る最も早く観察できるところは佐渡の4月下旬、最も遅くまで見られるのは北アルプスの8月上旬である。まだ見たことのない人はぜひ一度自生の花を見てほしいと思う。一生に一度は見ておきたいとっておきの花、それがシラネアオイだ。
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