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高山植物の咲く風景 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
チョウノスケソウ Dryas octopetara var.asiatica/バラ科  撮影地 荒川岳 2011/07/17撮影 NikonD300 SIGMA17-70㎜

  花期の早いチョウノスケソウを見るためには、それなりの準備と計画が必要かもしれない。 北アルプスや南アルプス、中央アルプス、さらに八ヶ岳でも見られる特に珍しい高山植物ではないが、花期が早いので夏山の最盛期より早い時期に登る必要がある。一般的には7月上旬から中旬あたりがいいが、雪解けや地域によって咲くタイミングが違うので事前調査も必要だろう。
 写真のチョウノスケソウは南アルプスの荒川岳に登る途中に出会ったものだが、少しピークを過ぎていた。この日より3日前が一番いい状態だったのでは思われる。それでも高山の稜線に咲くチョウノスケソウの花は爽やかで美しく山に登ってきたことの喜びを実感できる素晴らしい高山植物だ。
 チョウノスケソウはバラ科の落葉矮性低木で地を這うように広がるため運が良ければお花畑が見られるかもしれない。一見するとチングルマのように見えてしまうかもしれないが、葉が小判のような形状となっているので見分ける時の目安とするといいだろう。
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