ウサギギクの花はあちこちの山で見ているのに気に入った写真があまりない。特にデジタルで撮影するようになってからのものが少ないことに気づいた。乗鞍岳や白馬岳ではかなりの撮影をしてきたはずなのに、最近はウサギギクとの出会いが少なくなってきているような気がする。ひまわりを小さくしたような親しみやすい花なので、眺めているとほのぼのとしてくる。名前の由来は対生する毛の多い葉がうさぎの耳のように見えるから。
写真は天狗山荘前で見られた朝の光景。群生するウサギギクに朝日が当たって輝いていた。とても神々しい風景だった。前日猿倉から一気に天狗山荘まで登った疲労が多少残っていたが、この光景を目の当たりにしていたら、いつの間にかすっかり」元気になっていた。白馬岳に登る人は多いが、天狗山荘に足を延ばす人は少ない。コースからすれば寄り道になってしまうからだろう。それでも私がお気に入りでこの場所を訪ねるのは、花が多いことと人が少ないこと。静かに撮影できるお勧めのポイントでもある。
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