魅惑の高山植物　写真　深谷利彦　Toshihiko　Fukaya

イワウメ／イワウメ科　撮影地　硫黄岳　2016/06/20撮影

6月中旬、八ヶ岳に登ると楽しみな花が色々ある。イワヒゲ、コメバツガザクラ、ツガザクラなどツツジ科の小さな花とイワウメ。赤や黄色や紫などの華やかさのある色ではなく、いずれも白が基調の花ばかりだが、盛夏の前に静かに咲いている佇まいがいい。6月中旬は梅雨の真っただ中なのでタイミングが合わないと花が終わってしまうこともある。それだけにそれらのいい花に出会えた時は喜びも大きい。 　イワウメはイワヒゲやツガザクラなどと比べると花も大きく見ごたえがある。岩場などにマット状に広がって咲く様はなかなか壮観だ。梅の花に似ていることからの命名だが、梅の花同様に花だけがぽっと浮かび上がって見えてくるので印象が深く刻み込まれる。事実咲き出したばかりのイワウメの花は透き通るような美しさで、見つめていると吸い込まれていく。今年もいいイワウメに出逢えてご機嫌な私。山に入ればいつもいつも素敵な花たちが出迎えてくれる。ありがたいなあ！

撮影地　硫黄岳　2016/06/20　Canon5DⅡ　Canon　EF70-200㎜　F4




撮影地　硫黄岳　2016/06/20　NikonD810　NIKKOR　VR16-35㎜　F4




撮影地　硫黄岳　2016/06/20　NikonD810　NIKKOR　VR16-35㎜　F4