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魅惑の高山植物 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
キタダケソウ/キンポウゲ科 撮影地 北岳 2016/07/03撮影


撮影地 北岳 2016/07/03 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8

  キタダケソウを見るのは何度目だろう?初めて見てから20年以上は経っているが、やはり何度見ても特別な花。北岳の限られた場所にしか咲かない高嶺の花は花期が梅雨時の6月中下旬。花のタイミングと天気のタイミングが合わなければ、いい状態のキタダケソウを見ることができない。
 初めてキタダケソウを見るために登ったのは20年以上前の6月下旬だが、キタダケソウの咲く場所に着いた頃から雨が降り出し、撮影は重いザックを背負ったまま手持ちで写した一枚だけ。翌日撮影しようと思って北岳山荘でテントを張ったが、朝起きるとテントの上が重く垂れ下がり、確認してみると雪だった。外に出てみると一面銀世界。積雪は10㎝もあった。その瞬間、キタダケソウは諦めるしかなかった。それが初めてのキタダケソウとの思い出。  今年は友人を誘っての北岳登山。キタダケソウもいいが稜線に咲くお花畑をみんなに見せたくて7月上旬を選んだ。ところが山頂を目指した二日目は稜線が大荒れで霧雨と強風で真っ直ぐに歩けない程。山頂を踏んでキタダケソウを見て北岳山荘に宿泊予定だったが、雨風の前に予定を変更するしかなかった。北岳肩ノ小屋に宿泊を変更して、小屋前に植栽されているキタダケソウに賭けるしかなかった。
 そして咲いていたキタダケソウがこれ。びっくりするくらいいい状態で咲いていた。しかも花数も多い。一緒に登った仲間たちも感激してくれた。いつもドラマチックな展開が待っている。小屋の下に広がるお花畑もあっと驚く状態だった。


撮影地 北岳 2016/07/03 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8




撮影地 北岳 2016/07/03 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4




撮影地 北岳 2016/07/03 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8




撮影地 北岳 2016/07/03 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4

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