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魅惑の高山植物 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
ミヤマアシボソスゲ/カヤツリグサ科 撮影地 北岳 2016/07/03撮影


撮影地 北岳 2016/07/03 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8

  高山植物には花という認識を持ってもらえない植物も多く生えている。特にスゲの仲間は草としてしか見てみらえない存在かもしれない。私もスゲの仲間に興味があるわけではないし、積極的に撮影してみようという気があるわけでもない。たまたま目に留まった場面があれば撮影することはあっても、なんとなくとりあえず撮影しておこうかというあまり気持ちの入らない写真になってしまうことが多い。まあ記録写真の類いだ。
 それでも今回は少し地味なスゲの仲間にも目が向き、積極的にかかわってみるのも面白いかもしれないと、ふと思った。どんなスゲの仲間がどれくらい生えているか調べてみたことがないので分からなかったが、帰宅後に図鑑を紐解いて調べてみるとなかなか奥が深い。案外面白いかもしれないと思えるようになってきた。もちろん私は植物の研究がしたい訳でもなく、写真を通じて高山に咲く植物たちの生きざまや表情を写しとめたい訳なので、フォトジェニックな場面を撮影することにこだわるのはこれまでと変わらないと思うが。
 さてこの植物、同行の仲間にはミヤマクロスゲかなといい加減なことを言っていたが、どうも違うようで八ヶ岳や南アルプスに生えるミヤマアシボソスゲではないかと思っている。違っているようなら教えていただけると嬉しい。
 私が撮影してみたくなったのは雨上がりの佇まい。水滴がついていてフォトジェニックな場面だった。これからもこの手の植物は雰囲気を重視して撮影していきたいと思っているが、これからどれだけ紹介できる写真が撮れるかは全く分からない。少なくともこれまでよりは積極的に撮影してみようという思いだけは出てきた。


撮影地 北岳 2016/07/03 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8




撮影地 北岳 2016/07/03 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4


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