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魅惑の高山植物 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
タテヤマキンバイ/バラ科 撮影地 北岳 2016/07/04撮影


撮影地 北岳 2016/07/04 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8


  タテヤマキンバイは植物に興味が無ければ目に入ってこないし、気づかずに通り過ぎてしまうことの多い高山植物だ。稜線付近の雪がたまりやすいような岩陰などに生えるが花が華奢なので気づかないことが多い。この日はたまたま尾根から下る分岐の場所で休憩をとったことからタテヤマキンバイに気づいた。周囲にはチングルマやアオノツガザクラ、タカネヤハズハハコなどが咲いていたので、そちらの方に気を取られていたが、ふと足元を見ると岩陰に身を隠すようにタテヤマキンバイが咲いていることに気づいた。
 花の大きさは7、8㎜くらいだろうか。5弁の花だが萼片より小さく隙間があるので花が全く目立たない。お世辞にも可憐な高山植物とは言えないが、可憐に咲く高山植物同様に厳しい環境の中で生き延びていることに変わりはない。むしろ希少価値から言えばタテヤマキンバイはかなり珍しい高山植物と言えるだろう。



撮影地 北岳 2016/07/04 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8



撮影地 北岳 2016/07/04 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8



撮影地 北岳 2016/07/04 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8


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