魅惑の高山植物　写真　深谷利彦　Toshihiko　Fukaya

高山植物というと華やかな花のイメージがあるが、実際には小さくてひっそり咲く花も多い。それでもじっと観察してみると、それぞれが独自の知恵で厳しい環境の中を生き延びてきた様子が伺えるし、花には輝く命の美しさが必ず秘めている。 　ツガザクラは高山帯の稜線付近の岩場の陰などに生えていることが多く、それは風雪を耐え偲ぶ知恵でもある。花は釣り鐘形でとても愛らしく、特に萼の紅色が大きなインパクトとなって目に飛び込んでくる。色は真っ白ではなく、ほんのりとピンク色をしていることもいい。

撮影地　横岳　2016/06/20　NikonD810　SIGMA　50㎜マクロ　F2.8




撮影地　硫黄岳　2016/06/20　Canon5DⅡ　Canon　EF70-200㎜　F4