魅惑の高山植物　写真　深谷利彦　Toshihiko　Fukaya

ヒトツバヨモギ／キク科　撮影地　白山　2018/07/23撮影

ヨモギの仲間にも高山植物がある。その中でよく知られているのがタカネヨモギ、ミヤマオトコヨモギ、キタダケヨモギ、ハハコヨモギだろうか。それらは高山植物の小さなポケット図鑑にも必ず載っているからポピュラーな高山植物と言えるだろう。ところがヒトツバヨモギとなるとまず載っていない。特に珍しいわけでもなく日本海側の山なら比較的容易に見られる。白山では南竜道周辺に多く自生していて探さなくても目に入ってくる。 　それでもこれを高山植物の仲間の一つとして見る人はほとんどいない。まあ綺麗な花が咲いている訳ではないので致し方ないが、これも高山植物の仲間であることを知ると親しみが湧いてくるのではないだろうか。知識は邪魔になるものではないので知っておくだけでもいいのかなと思う。 　一般的にヨモギの仲間は葉が裂ける。ところがこれは鋸歯はあるものの裂けないのでヒトツバヨモギと和名がつけられたようだ。

撮影地　白山　2018/07/23　Canon5DⅡ　Canon　EF70-200㎜　F4




撮影地　白山　2018/07/23　NikonD810　NIKKOR　VR16-35㎜　F4
シモツケソウやオオイタドリと一緒に生えていた。