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身近な野草  オモダカ/オモダカ科 写真 深谷利彦
散歩をしながら田んぼの縁を覗いてみた。
予想通りにオモダカの白い花が咲いていた。
昔はもっと咲いていたが最近ではパラパラとしか見られない。
珍しくはないが貴重な花になりつつある。
20年前と今では米の収穫が1ヶ月以上早くなっている。
早いところでは8月下旬に稲刈りが行われる。
遅くても9月中にはほとんどの稲が刈られて田んぼは切り株だけが目立つようになる。
稲刈りが行われると田んぼには水がなくなりオモダカも消えてしまう。
人の営みにオモダカはついていけないのかもしれない。

そう言えば昔は黄金色になるまで稲は刈られなかった。
十分に実らせて乾燥してきたところで刈り取ったものだ。
そして刈り取った稲はハザ掛けをして天日でさらに乾かして、
十分に乾いた後に脱穀をして袋に詰めたものだ。

ところが今ではまだ青味が残るうちからコンバインで刈り取ってしまう。
そしてそのまま脱穀して袋に入れられてしまう。
便利にはなったが本当の美味しさを味わう機会が少なくなった。
今でも田舎へ行くとハザ掛けをした稲を見ることができる。
農家の人に聞くと
「やっぱり家で食べる分はこの方が美味しいもんで」
そうだよなあ!



2014/08/23 碧南市 NikonD300 SIGMA50㎜マクロF2.8
雄花



2014/08/23 碧南市 NikonD300 SIGMA50㎜マクロF2.8
雄花


2014/08/23 碧南市 NikonD300 SIGMA50㎜マクロF2.8
雌花
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