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身近な野草  ツクシ丼/トクサ科  写真 深谷利彦
ツクシがニョキニョキと伸び出してきて放っておけない状況になってきた。
放っておけない訳は胞子が飛んでしまうから。
胞子が飛ぶとどうして放っておけないかと言うと、
それは美味さが飛んでしまうから。
私にとってツクシは撮影対象の植物の一つではあるが、
どちらかと言うと食材として目に映る。
とにかく美味しい。
春にはいろんな山菜を食べるが、個人的にはツクシがNo1だと思っている。
タラの芽やコゴミやワラビやコシアブラよりもずっとずっと美味しい絶品食材だ。
しかも身近にいくらでも溢れている。
それを放っておく手はない。
目についたら摘むに限る。
そんなこんなでツクシ料理を楽しんでいる。
ツクシの料理は色々あるが、最も美味しくツクシの味をストレートに味わえるのが
味醂と醤油で炒めたもの。
それを熱々のごはんにぶっかけて食べるツクシ丼。
シンプルでありながら最も美味しい。
卵とじや天ぷらもいいがツクシを味わうのならこれに限る。
但しどんぶりにするほどのツクシを摘むのはなかなか大変だし、袴を取るのに苦労する。
袴を取るのに要する時間を計ってみたら、1時間で300本だった。
どんぶりにするには最低200本位が必要。
家族4人のどんぶりを作るには800本が必要となる。
手間暇かからるがそれだけの価値のあるツクシ丼を是非お試しあれ。







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