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身近な野草  ヤブガラシ/ブドウ科 写真 深谷利彦
やっかい者、嫌われ者。
ヤブガラシのイメージはこんな感じだろうか。
実際に我が家の畑にも知らないうちにはびこって覆いかぶさるように繁殖している。
このやろうと引っこ抜いてやれやれと思うのもつかの間、またいつの間にか生えてくる。
理由は地下茎を伸ばして繁殖するから。
藪を枯らすほど繁殖するからヤブガラシ、なるほどねえ。
別名は貧乏蔓(ビンボウカズラ)。
手入れの悪い貧乏臭いところに繁茂するかろと図鑑にある。
我家が貧乏なのも頷ける。

そんなヤブガラシだが道端や林縁などで見かけると、ついつい花を見つめてしまう。
その訳は花弁が午前中には落ちてしまうので、
花弁の残ったものがないか探してしまうから。
花の大きさは僅か5㎜、黄緑色の4枚の花弁があるがすぐに落ちてしまう。
落ちてしまうとオレンジ色の花盤と言われるものだけが残り、その内にピンク色に変化する。
その様子も面白いと言えば面白いが、やはり花弁の残っている時に見たくなる。
自宅では厄介者扱いで見向きもしないのに、
フィールドに出るとモードが変わるのか関心のある野草にと変わってしまう。
ちょっと変ですかねえ。



2014/09/07 音羽町 Canon EOS5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
こうして接写をしてみるとなかなか綺麗だ。後1時間もすれば花弁も雄しべも落ちてしまう。




2014/09/07 音羽町 Canon EOS5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
ここまで花弁が反り返ってくるともうすぐ落ちる。
落ちると後ろにぼやっと写っているように花盤はピンク色に変化してくる。



2014/09/07 音羽町 Canon EOS5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8



2014/09/07 音羽町 Canon EOS5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
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