晩秋のヒメジョオン/キク科 撮影地 白馬村 撮影日 2015/11/21
|
||
周囲がすっかり枯野になってきても、まだ頑張っている野草もある。 ヒメジョオンはその代表だ。 もともと初夏から秋まで咲く野草なので珍しさがあるわけではないが、 枯野の中で色彩を保っているのを見ると、なんだか穏やかな気持ちになってくる。 この日の明け方はどんよりとした曇り空だったが、ほんの一瞬だけ太陽が顔を覗かせた。 その瞬間、ヒメジョオンが輝いた。 陽を受けて輝くヒメジョオンが神々しく見える。 改めて太陽の偉大さに気づいた。 四季は移ろうもの、もうすぐ全てが大地に溶け込んで色彩を失う。 間もなく雪が降り長い冬が白馬村にやってくる。 春の到来まで植物たちは眠りに入る。 それでも自分の役目を知っていて、タイミングを見計らって目覚めてくる。 自然の営みには無駄がない。 |