早春に咲く野草の一つであっても、花が小さく地味な為に注目されにくい野草もある。
花の大きさが数㎜で色が白、セントウソウが目立たないのも致し方ない。
それでも私はこの花が好きで、咲き出してくると毎年好んで撮影している。
この日はセツブンソウを撮影し、スハマソウも撮影した後なので
印象的にはややインパクトに欠けるきらいもあるが、
撮影し出すとセントウソウの魅力に引き込まれていく。
私が好きなのはセリ科らしい小さな花の集まり。
一つだけでは出せない集合の美しさがセントウソウにはある。
そして突き出た雄しべが弾ける命を表しているようで、見ているだけで気分がいい。
さらに細かく切れ込んだ瑞々しい緑の葉も白い花と絶妙にバランスを取っている。

これだけ褒めるとセントウソウから感謝状が来るかもしれないね。



2016/3/5　三重県　NikonD810　SIGMA　50㎜マクロ　F2.8




2016/3/5　三重県　NikonD810　SIGMA　50㎜マクロ　F2.8