霜は芸術家　写真　深谷利彦　Toshihiko　Fukaya

晩秋から初冬へと季節が移り変わる中、突然冷え込む朝があったりする。急に寒くなるのは体にこたえるが、密かに期待したくなるのが霜。この時期のフィールドには晩秋に咲いていた花が残っていたり、緑が残っているのもいい。植物によってその状態は違ってもいつもと違った表情が霜によって作り出される。 　アキカラマツの葉に霜が降りているのに気付いた。まだ立ち上がっているものだった。もう少しすれば倒れてしまうが立っている状態で霜の撮影をするのは初めてだった。それだけで新鮮な感覚になる。霜の付き方はその日の気温や湿度によっても大きく変わる。もちろん場所によっても変化する。そんなちょっとした変化を眺めてニヤニヤしている私は少々変わり者かもしれない。でも綺麗だなと思って見てるんだからいいじゃない？いよいよ霜シーズンが始まるのかと思うとワクワクしてくる。

撮影地　豊田市　2014/11/19撮影　Canon5DⅡ　SIGMA70㎜マクロF2.8



撮影地　矢作川　2014/9/7撮影　Canon5DⅡ　SIGMA70㎜マクロF2.8
アキカラマツの花