霜は芸術家　写真　深谷利彦　Toshihiko　Fukaya

キツネノマゴの花が終わった姿を見て撮影してみようと思うことはまずない。時々葉が紅く紅葉するものがあるので、そんな姿を見つけた時は撮影したくなることもあるが、普段は花が終わってしまえば目に入らなくなる。 　ところが霜が降りると再び命が吹き込まれたように輝き出す。道端の雑草然とした身近な野草だが霜によってお化粧が施され、再び晴れ舞台に立ったかのように見える。何でもない光景かもしれないがドラマがあって面白い。

撮影地　豊田市　2014/11/19撮影　Canon5DⅡ　SIGMA70㎜マクロF2.8
撮影を終えた後にキツネノマゴから一言。
「霜が無くても輝いてますよ～」
って。