霜は芸術家
写真 深谷利彦
Toshihiko Fukay
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オオアレチノギク/
キク科
撮影地 碧南市 2014/12/06撮影 Canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
撮影地 碧南市 2014/12/06撮影 Canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8
とにかく霜の撮影でよく撮影するものは、花の時期にはほとんど撮影していないものが多い。オオアレチノギクもその一つ。秋の道端に我もの顔で細い花茎を伸ばして竹ぼうきを立てたようなような姿で生えているのをよく目にする。小さな花はよく見ると菊の花であることはわかるが、撮影意欲をそそられるような花ではない。雑草然としていていくらでも生えているのでほとんんど見向きもされない存在だ。
それでも冬になり霜が降りるようになると、大きく広げたロゼット葉がお洒落なデザイン画のように見えるから愉快である。どんな植物でもそうだが、花の時期だけでなくいろんな場面を見てみると、思わぬ美しさに驚いたり発見があったりする。霜に興味が湧いて撮影するようになってから、どれだけ植物から教えられただろうか。その恩恵は計り知れないほどだ。