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霜は芸術家 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
ワレモコウ/バラ科 

撮影地 新城市 2014/12/03撮影 Canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8


撮影地 新城市 2014/12/03撮影 Canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8

  普段よく目にする植物であっても葉に意識があまり働いていないものもある。ワレモコウはそのいい例かもしれない。花茎が長くてその上に花がついているので、撮影するとどうしても花だけになってしまうことが多い。群生していれば全体を撮ることもあるが、そうでなければ花のアップの写真になってしまうことが多い。だから花の時期にワレモコウの葉は忘れられた存在になっている。
 そんなワレモコウも花が終われば葉を残すだけとなり、ようやく見てもらえる存在となるはずだが、「その頃には誰も見向きもしてくれなくなるから寂しい!」とワレモコウがポツリと言った。
 「大丈夫大丈夫、私が皆に紹介してあげるから、そうしたらそうなんだと言って見てくれる人も出てくるから」と慰めてはみたものの、実際はどうなんだろう?ワレモコウの葉に霜が付くとこんな感じ。「霜が無かったらあなたは見てくれました?」とワレモコウの問いかけに少々戸惑ってしまった私。


撮影地 新城市 2014/12/03撮影 Canon5DⅡ SIGMA70㎜マクロF2.8

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