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霜は芸術家 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
ヒレタゴボウ/アカバナ科 

撮影地 安城市 2016/12/18撮影 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4
  霜の面白さは普段見慣れている様子とは違った表情が見られること。しかもそれが朽ちていくものであっても最後の輝きのように踊って見えることもある。この場面もそんな風に見えたもの。田んぼ周辺の湿り気のある所に生えるヒレタゴボウだが、霜がなければ恐らく見向きもしない場面。それが霜によって朽ち始めた実や茎が白くお化粧され、さらに差し始めた朝陽によってスポットライトのように浮かび上がる。身近なところで日常的に繰り返し展開されているありふれた場面も、霜によって普段とは違った演出がなされる。そこが霜の面白さだ。

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