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霜は芸術家 写真 深谷利彦 Toshihiko Fukaya
センナリホオズキ/ナス科 

撮影地 安城市 2016/12/12撮影 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4

  霜の撮影では植物につく白い霜の表情を撮影することが多いが、陽が当たりだすと霜の表情が見えなくなってしまう。だから霜の撮影は陽が当たらない場所を好んで撮影することになるが、逆に陽が当たることによって違うものが見えてくる。朝陽に照らされる植物の表情はキラキラと輝き神々しく見えるものが多く、霜とは別にそんな表情を撮影することも少なくない。霜のない季節ではそんな場面を求めて出歩くとこが多く私の好きな被写体でもある。
 そんな中で見つけたセンナリホオズキ。朝陽が当たり浮かび上がっていた。陽は霜の降りた足元にはまだ届かず、その対比も面白く見えた。恐らく1分もすれば足元にも陽が届きまた違った表情になったことだろう。一瞬一瞬に展開される自然界の表情はどんな場面も美しいが、その中から自分の好きな場面を切り取るのが写真の面白さかもしれない。


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