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スミレの散歩道2015  オオバキスミレとミヤマキスミレ/スミレ科 写真 深谷利彦

日本海側の多雪地域ではごく普通に見られるオオバキスミレ。
少し田舎の山地に入れば当たり前のように咲いていると聞く。
太平洋側の平野部に住む私にとっては憧れのスミレの一つで、当たり前のように咲いている光景を
是非一度見てみたいと思っているところ。
もちろんこれまでいろんな山でオオバキスミレを見てきているが、
図鑑に載っているような群れた状態ではなかった。
それだけにオオバキスミレに対する思いはいまだに大きく、憧れのスミレの位置づけに変わりはない。

さて、オオバキスミレの高山型のものをミヤマキスミレと言う。
3枚の茎葉の1枚が下に離れてつくオオバキスミレに対し、
ミヤマキスミレは3枚の茎葉が輪生状に付く。
花に違いはないから、葉の付き方を見て区別するようだ。

今回同じ山でその両方が咲いているのを確認した。
標高は1000m付近の沢沿いなので、決して高山帯や亜高山帯ではない。
私が観察する限りではミヤマキスミレがほとんどで、
時々オオバキスミレも見られるという状況だった。
本来ミヤマキスミレはもっと標高の高いところに咲くはずなのにどうしてだろうと不思議に思った。
まあそもそもスミレは変異が多い訳で、そのためにいろんな名前が付けられてるというのが実情なのだから、
こんなこともあるさとあまり気にしないことにしよう。

そんなことよりオオバキスミレやミヤマキスミレの美しさに注目したいところだ。



2015/05/03 滋賀県 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
左がオオバキスミレで右がミヤマキスミレ
茎葉の付き方の違いがよくわかる




2015/05/03 滋賀県 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8
ミヤマキスミレ
花は終盤だっただけにこの株を見つけた時は小躍りして喜んだ。




2015/05/03 滋賀県 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8
ミヤマキスミレ



2015/05/03 滋賀県 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
オオバキスミレ

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