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スミレの散歩道2016  春一番に咲く近所のスミレ ノジスミレとヒメスミレ/スミレ科 写真 深谷利彦

今年も恐らく40種類以上のスミレを観察することになると思うが、
身近で気楽に観察できるスミレが一番いい。
そのスミレの種類は何だっていい。
身近に観察できるスミレがタチツボスミレだと言う人もあるだろうし、
キスミレという人もあるかもしれない。
アケボノスミレやナガハシスミレと言う人もきっといるだろう。
身近に咲くスミレというのはいつも触れ合うことのできるスミレであって、
そこには珍しさや美しさなどの価値観は関係ない。
いつも見ているスミレが一番語りかけてくれるのである。
わざわざ出かけて見るスミレはもちろんトキメクし、珍しさや美しさも加わって
気持ちが高揚するものだが、
身近に接している馴染みのスミレと比べるとどこか緊張して眺めていることが多い。
そしてできるだけ綺麗で整ったものを探し、いい写真を撮りたいと
気構えてしまう。
ところが近所で見ているスミレは緊張もなければ気構えることもない。
綺麗なものだけにフォーカスすることもなく、みんな同じ視線で向き合うことができる。
自然に触れ合い、ありのままの自分を互いにさらけ出しているような関係がそこにある。
言ってみれば同居している家族のようなものかもしれない。

私の自宅周辺で見られる馴染みのスミレは
ヒメスミレ、ノジスミレ、アリアケスミレといわゆるスミレだ。
なぜかタチツボスミレは自宅周辺にはない。
その中で最も早く咲き出すのがノジスミレとヒメスミレ。
どちらも人里周辺に多いスミレで飾らない姿にいつもほっこりさせられている。



2016/3/18 高浜市 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
ノジスミレ



2016/3/18 高浜市 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
ノジスミレ



2016/3/18 高浜市 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
ヒメスミレ



2016/3/18 高浜市 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
ヒメスミレ

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