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スミレの散歩道2016  ナガバノタチツボスミレ/スミレ科 写真 深谷利彦

ナガバノタチツボスミレは文字通り葉が長い。
花はタチツボスミレと見分けがほとんどつかないが、葉の長さは明らかに違う。
中にはタチツボスミレより少し長めくらいかなという個体もあるが、
そんな時は葉の裏を確認してみるといい。
大抵濃い紫色をしている。

スミレの仲間は細かく分けすぎるという批判めいた声も聞く。
私自身もその一人だ。
人もいろんな個性があるのだから、スミレだっていろんな個性がある。
中には毛があるかないかだけで名前を分けているものもある。
同じ兄弟だって毛深い人と毛深くない人がいたりする。
何を基準にどう区別するかはいろんな見解があってしかるべき。
でもそんなことにいいの悪いのと言っていてもはじまらない。
名前が付けられたのなら、そんなタイプもあるのかと
逆に楽しんでしまえばいいだけのこと。
「細かく分けすぎだよね、同じものにしておけばいいのにね」
と言っておきながら、いろんなタイプがあることを楽しんでいることも事実。
だからスミレは面白いということもできる。



2016/4/2 静岡県 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8




2016/4/2 静岡県 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
葉がうまく写っていないが、ナガバノタチツボスミレの典型的な葉をしていた。

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