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スミレの散歩道2016  スミレサイシン/スミレ科 写真 深谷利彦

富山県と新潟県に咲く春の花巡りをしてきたが、
日本海側ならではの花が多く、どれも魅力的だった。
その中でスミレの仲間ではスミレサイシンとナガハシスミレが元気に咲いていた。
どちらも太平洋側では見ることのできないスミレなので、愛知県の平野部に住む私にとっては
わざわざ出かけないと見られない貴重なスミレとなっている。
まず最初にスミレサイシンを紹介するが、
アップ気味の写真が富山県で撮影したもので、広角で群生を撮影したものが新潟県のものである。

スミレサイシンは雪解けから間もなく咲き出してくる花期の早いスミレで
花も大きく堂々たる風格の持ち主である。
花色は淡い色のものから濃い色のものまであるが、少し濃い方がスミレサイシンらしさがあって好きだ。
葉は花期にはあまり展開しなくて内側に丸まっていることが多いのも特徴。



2016/3/29 富山県 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8
最初は一輪だけの花が多かったが、次第に二輪咲いているものが出てきた。
やっぱり一輪だけより二輪の方が絵になる。




2016/3/29 富山県 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4
上と同じものを望遠系レンズで雰囲気を変えて撮影したもの。
細かいディティールは90㎜マクロには敵わないが、柔らかさを出すにはこちらの方がいいかもしれない。



2016/3/29 富山県 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8
スミレサイシンらしさが漂うスーパーモデル。



2016/3/31 新潟県 NikonD810 NIKKOR VR16-35㎜ F4
そろそろ散策も終わりかなと思っていた頃に、ふと見上げた土手にこんな光景が待っていた。
最初はタチツボスミレかなと思ったが、すぐにスミレサイシンであることに気づいた。
長野では林の中に咲くスミレサイシンの群生を見たことがあるが、
このような情景の中に咲くスミレサイシンの群生を見るのは初めてだった。




2016/3/31 新潟県 NikonD810 NIKKOR VR16-35㎜ F4
角度を変えて別の場所から撮影したもの。
カタクリが程よい彩りとアクセントになっている。



2016/3/31 新潟県 NikonD810 NIKKOR VR16-35㎜ F4
見事ですね。

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