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スミレの散歩道2016  トウカイスミレ/スミレ科 写真 深谷利彦

トウカイスミレは東海地方だけに咲くスミレではない。
いがりまさし氏の「日本のスミレ」によると
神奈川県西部から四国の太平洋側のブナ帯にだけ分布する、とある。
元々はヒメミヤマスミレの東海型とされていたものが、ヒメミヤマスミレとは別種であると認定されて
トウカイスミレという名になった。
いずれにせよ東海地方に多く自生するということなのだろう。
と言ってもブナ帯は限られた場所にしかないので、広範囲に自生しているわけではない。

毎年トウカイスミレの観察は続けているが、大きな群生に出会ったことはない。
それでも探さないと見つからないほどでもなく、咲く場所にはそれなりによく咲いている。
スミレにしては小さな花なので撮影しにくい面もあるが、
ブナの林床に落ち葉を割って花を咲かせている場面は、何とも言えず愛らしい。



2016/4/16 面ノ木 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8




2016/4/16 面ノ木 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
右に写っているのがブナの実



2016/4/16 面ノ木 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
落ち葉の中で埋もれるようにして咲いていた。

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