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野菊を訪ねて~  ワジキギク/キク科  撮影地 徳島県 撮影日 2014/11/10

ワジキギクはナカガワノギクとシマカンギクの雑種である。
ナカガワノギクが那賀川の流域付近だけに咲く花なので当然ながらワジキギクもその周辺に咲く。
シマカンギクは山地から海岸付近まで生育環境は広いようだが、
私が観察したシマカンギクは標高の低い山地周辺だった。
そしてワジキギクをナカガワノギクとシマカンギクの咲く場所との中間地点で観察した。
ナカガワノギクとシマカンギクがちょうど混じるあたりでワジキギクを観察したのは
当然と言えば当然だが、その状況を目の当たりにできたことが大変おもしろい。

花だけを見るとナカガワノギクとワジキギクはよく似ているが
葉の形や総苞片に違いがある。
ナカガワノギクの葉が3中裂するのに対し、ワジキギクは5中裂する。
シマカンギクも5中裂するがワジキギクの方が切れ込は浅い傾向にあるようだ。
ちょうどナカガワノギクとシマカンギクの中間的な感じである。
総苞片も同様に両者の中間的で見分ける時の大きなポイントとなる。

ちなみにワジキとは発見された旧鷲敷町(現那賀町)によるもの。


斜面に咲いていたワジキギク。
葉はナカガワノギクとシマカンギクの中間的な感じで花はナカガワノギクに似ている。
花はナカガワノギク同様に美しい。











総苞片もナカガワノギクとシマカンギクの中間的な構造となっている。


 
ナカガワノギクの総苞片(左)とシマカンギクの総苞片(右)



これはシマカンギクの黄色が残ったタイプのものだろうか?
葉の切れ込みは極めて浅い。




上の花の総苞片の様子

これまで野菊の観察は花を中心としたその場の雰囲気だけを写すことしかしてこなかったが、
こんな風に特徴を調べながら観察してみることの面白さを学んだ。
野菊も奥が深い!
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