ヤナギラン/アカバナ科 撮影地 八島湿原 撮影日 2015/08/03
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ヤナギランと言えばかつては夏の高原を代表する花だった。 時には大群生もして高原の斜面が赤紫色に染まっていることも珍しくなかった。 大きな花なので車を走らせていればどこからでも目に入ってきた。 ところが今やヤナギランは貴重な花になりつつある。 もちろんかつてのようにまだよく咲いているところもあるだろうが、 私の知るヤナギランンの素晴らしかったところはほぼ全滅した。 夏の高原を彩る様々な花が賑やかに咲く光景はもう見られない。 車を走らせていても緑の草原が広がるだけだ。 目に入ってくる花はシシウドやヨツバヒヨドリが多く、赤系や紫系の花はほとんど目にしなくなった。 黄色い花が咲いていてもそのほとんどがマルバダケブキ。 鹿が食べない野草だけが生き残っている。 そう、ヤナギランが見られなくなったのは鹿の食害。 なんとかならないものかと思うがもう手遅れ状態。 それでも手遅れと言って何もしなければ益々花が減ってしまう。 鹿は食べるものが少なくなってくるとこれまで食べなかったものまで食べ始める。 そうなるとどうなるか、想像するまでもない。 |