ヤマハッカ最後の輝き/シソ科 撮影地 新城市 撮影日 2015/11/03
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11月にもなればフィールドでは少しずつ花が姿を消していく。 移り行く季節の中で寂しさも覚えるが、繰り返し繰り返し営まれてきた自然のサイクルの中に 自分も身を投じていく。 秋から冬へ。 休息しながらエネルギーを蓄える季節がやってくる。 やがてまた巡ってくる春に向けて静かに呼吸をして 季節の移ろいを感じてみるのも悪くない。 いまは陽だまりの温もりが心地よい季節でもある。 縁側に座って少しひんやりとした風を感じながら 斜めに差し込む太陽の日差しの温もりにうつろうつろしてみるのもいい。 野草との向き合い方も次第にゆっくりとなってきた。 いろんな野草をあちこちに求めて逍遥した季節から 静かに対峙する季節となった。 ヤマハッカの残り花が懸命に咲いていた。 倒れたまま花をつけているものもあるし、静かに横たわっているものもある。 中には花を落としても見事に輝いているものもある。 花のように、いや花以上に輝いていると言っても言い過ぎではないかもしれない。 躍るように輝くヤマハッカの萼が私の気持ちを高揚させてくれた。 |