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シラン/ラン科  撮影地 新城市 撮影日 2016/05/15

我が家の庭にもシランがある。
もう花は終わってしまったが一部白花も咲いてとても綺麗だった。
家庭で育てられているランの仲間では最も一般的なランと言ってもいいだろう。
ところがシランは絶滅危惧種にも指定されている貴重な野草。
自生のシランは限られた場所でしか見られないのが実情だ。
ところがあまりにも多く育てられているため
どこまでが自生のものかわからなくなっているとも聞く。
実際に山でシランを見ることもある。
今回紹介するシランは里山で見たものだが、恐らく自生のものではない。
私が野草の観察をしていて一番気に掛けることは、人の手が加えられているかどうか。
植栽されたものには関心がないが、そこから越境して自ら花を咲かせるものは
厳密に言えば自生ではないが、自ら命を繋ごうとしているものは半自生であり、
野草に近いものとして見ている。
本来その場所に咲かないものは自生とは言えないことになるが、
どこまでを自生とするかはなかなか難しい。
帰化植物は全て否定しなければならなくなる。
植物も気象の変化など様々な影響のもとに長い年月をかけて色々と進化してきたいきさつもある。
本来の姿とはいつのことを指すのかも曖昧になってくる。

ともあれシランは美しい。



2016/05/15 NikonD810 TAMRON SP90㎜マクロ F2.8




2016/05/15 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4




2016/05/15 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4

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