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マツバニンジン/ アマ科  撮影地 新城市 撮影日 2016/09/24

特に変わった花という印象もなく、極めて美しいという印象もなく
何という名前の花だろうと初めて観察した時はそう思った。
そして名前がわかった時に絶滅危惧種にも指定されている貴重な花であることを知った。
アマ科アマ属の自生種は日本ではこれだけという。
そんな話を聞くと特別な目でマツバニンジンを眺めることとなる。
いいか悪いかは別として知識はものの見方を変えることになる。
ものの価値は人間が勝手に決めているだけであって
人によっても価値は違う。
本来植物も含めて全てのものは平等。
マツバニンジンにとっては自分が貴重な植物であることは知らないし
その必要もないだろう。
ただ生きている。
その姿を見て綺麗だなと思う人もいればなにも感じない人もいる。
貴重な花が見られてよかったと喜ぶ人もいる。
感覚は人それぞれ、それもいいも悪いもない。

今回撮影しながら綺麗な花だなと思った。
それはマツバニンジンという花が綺麗だというのではなく
この花が綺麗だなと目に映ったということ。
でも頭の片隅には貴重な珍しい花であることが見え隠れしている。
本当は知識なんてない方がいいのかもしれないと思ったりもする。



2016/09/24 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4




2016/09/24 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8
マツバニンジンは晴れた日の午前中に咲く一日花。
この日の撮影は午前9時頃、一番.きれいな状態の時に出会えたようだ。

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