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展望の山と枯れ行く高山植物  撮影地 西鎌尾根 撮影日 2014/10/01
紅葉が目当ての山登りであっても、私にとっては高山植物の表情を眺めるのも楽しみの一つ。
もちろんこの時期に咲いている花はほとんどなく、
枯れ行く姿が目につく季節だ。
双六山荘から槍ヶ岳に向かう登山道は西鎌尾根と呼ばれていて、
終始槍ヶ岳を正面に眺めながらの尾根歩きとなる。
天気も良かったので、少しずつ近づいてくる槍ヶ岳を見ながらの爽快な山歩きとなった。

足元に目をやると夏にはこんな花が咲いていたんだと、
夏の情景を思い浮かべながら歩くのもまた楽しい。
想像以上に花の多い尾根だと思った。

枯れ行く高山植物の中で目に留まったのがチングルマ。
花の時期も花が終わった後も目を楽しませてくれる高山植物だ。
その他、オンタデやミヤマアキノキリンソウ、ミヤマダイコンソウも合わせてご覧ください。



槍をバックにチングルマが微笑んでいた。
ここから眺めるといいですよと手招きしていたような気がした。
花の時期なら槍ヶ岳の山腹には残雪があって、また素晴らしい情景なんだろうなと
来年への思いも馳せながらの撮影だった。



チングルマは葉も紅く紅葉する。
3日前ならもう少し鮮やかな紅葉が見られたんだろうなあと思ったが、
少し茶色くくすんできた色合いも渋くていい。
山や雲海を見下ろしながら生きている天空のチングルマだ。



別の角度から縦位置で撮影。
葉の色合いも果穂の状態も毎日変化するので、この情景はこの日だけのもの。
これが一期一会の醍醐味。



個人的にはいい場面に出会えたとニヤニヤしたカット。
枯れ行くオンタデも逆光に輝き存在感があったし、背景の槍ヶ岳も素晴らしかった。



かろうじて花を残していたミヤマアキノキリンソウ。
枯れ行く姿の中にも命の輝きを感じる瞬間だった。



大きな葉が印象的なミヤマダイコンソウ。
紅葉も色あせて、間もなく冬の眠りに入る前の姿。
来年もこの場所で可憐な花を咲かせてくれるだろう。
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