魅惑の高山植物　写真　深谷利彦　Toshihiko　Fukaya

雲ノ平を巡る花旅から　クロトウヒレン／キク科　撮影地　薬師沢　2016/08/01撮影

私が北アルプスの山を精力的に登っていた頃はクロトウヒレンをよく撮影していた記憶がある。ところが最近は盛夏の山にあまり入っていないこともあるが、クロトウヒレンを久しく撮影していなかったことに気づいた。ひょっとしたら少なくなっているのかなという思いも出てきたが実際はどうなのだろう。 　クロトウヒレンの花は接写をしても極めて美しさを感じる花ではない。どちらかと言えば全体の佇まいや雰囲気を楽しむ花かなと思っているが、特徴は総苞が暗紫色をしていること。見た目には黒い色にも見える。この色が強いインパクトとなってクロトウヒレンの印象と結びつく。以前白馬岳で群生しているところを見たことがあるが今はどうなのだろう？来年は盛夏にも登ってみようかと、そんな気になってきた。