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タガラシ/キンポウゲ科  撮影地 高浜市 撮影日 2017/03/09

早春の花が咲き、あの花も見たいこの花も見たい、
あっちにも行きたいこっちにも行きたいという衝動に駆られるが、
私のもう一つの好きな場所が田んぼ周辺に咲く身近な野草。
これまでにも何度も取り上げてきたが
実際に撮影してみると面白い花ばかり。

田んぼの縁にタガラシが咲いていた。
キンポウゲ科の2年草だが、最近は少し少なくなったかなという印象がある。
最近は田んぼの中に生える雑草を減らすために
除草剤を撒くのが当たり前になっていることが影響しているようだ。
除草剤を撒けば草だけでなく小動物にも影響して虫もいなくなる。
そうすると土は痩せてくるから肥料を撒くことになる。
植物や小動物は多様性の中で命を育むもの。
米も同じ。
一方的に力づくで草を叩きのめそうとすることに問題がある。
日本ミツバチの減少も田に蒔かれる除草剤の影響が強いこともわかってきた。

草たちの悲鳴の声も聞こえてきそうだが、
試練に会いながらもちゃんと芽生えてくる逞しさを持ち合わせている。
草と戦うのではなく共存する道を探ると見えてくるものがあるのになあとつくづく思う。

タガラシを撮影しながらこんなことをふと思ってしまった。
花は同じような環境に生えるケキツネノボタンに似ているが
全体に小さくこじんまりとした印象を受ける。
去年の切り株を前に何を想うのだろう?



2017/03/09 高浜市 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4




2017/03/09 高浜市 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4




2017/03/09 高浜市 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4

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