待った甲斐があった。これが私の率直な気持ち。霜の撮影でワクワクするような場面は、葉が色づいているものが多いが、キュウリグサはなかなか綺麗に色づいてくれない。この冬もキュウリグサの霜の撮影はいくつもしていたのに、ここまで紹介するに至っていなかったのは、あまりインパクトのある写真が撮れなかったから。
ようやく思い描いていたキュウリグサに出会っていいぞいいぞと撮影してきた。ところが少々気持ちが高ぶって絞りを間違えて撮影してきたようだ。霜の撮影は絞り込むことによって緊張感や霜の質感などが表現されるが、撮影したデータを見るとf5.6となっていた。幸い最初の写真だけはf11となっていてまずまずだが、下の2枚はいずれもf5.6。.これではぼやっとした写真で個人的にはボツ写真。それでも敢えて紹介するのは違いを見てもらえたらという思いから。
霜の撮影には色々あって、真上から撮る場合、斜め上から撮る場合、真横から撮る場合とそれぞれ絞りを変えて撮影しているが、この写真のように真上からの撮影はf11~f16くらいまで絞り込んだ方がきりっとした写真となる。私が霜の撮影ではマクロレンズをあまり使用しないのはマクロレンズのボケが霜には向かないと思っているから。広角系のレンズの方がピントが深くて霜の表情を的確に描写してくれる。但しマクロレンズや望遠で撮影する場面もあるのであしからず。
|