スミレの散歩道2016 アリアケスミレⅡ/スミレ科 写真 深谷利彦
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紹介したいと思いながらタイミングを逃してしまったアリアケスミレ。 改めてここに紹介しアリアケスミレの魅力をお伝えできればと思う。 撮影した場所は自宅から車で7、8分の場所にある安城市の田んぼ道。 昨年偶然見つけた場所で、道沿いに帯ができるほど群生している。 咲いているのはアリアケスミレだけでなくヒメスミレ、スミレも多いし、少し前にはノジスミレも帯となる。 つまり里に咲くスミレが一堂に会する場所だ。 とても素敵な場所だが、いつまでも見られるとは限らない。 ある場所では除草剤が道端に撒かれるし、大型トラクターなどによって踏みつぶされることもある。 どんな運命になるかわからないが、いつまでも咲き続けてほしいと思う。 さてアリアケスミレは有明の空に例えられるほど色に変化が多いことからの命名。 写真を見ていただくと側弁や唇弁に紅紫色の筋があって 華やかな美しさがあるが、必ずしもこんなタイプのものばかりではない。 実際にいろんな場所でアリアケスミレを観察していると、 こんな風に色の濃いものは少なく、どちらかと言えば白に近く筋も遠慮がちに入っている感じのものの方が 圧倒的に多い。 そんなアリアケスミレしか見たことのない人はアリアケスミレの魅力をあまり感じないかもしれないが、 こんな風に色彩豊かに咲くものを見れば、これまでのイメージが覆されるかもしれない。 幸い我が家の庭にもアリアケスミレが進出してきて、美しい花を毎年咲かせてくれているので それも合わせてご覧ください。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ Canon EF70-200㎜ F4 これだけの大株はなかなか見られい。壮観だった。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ Canon EF17-40㎜ F4 田園地帯を流れる用水沿いに多く自生している。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ SIGMA 70㎜マクロ F2.8 用水のコンクリートの隙間に咲いているものもかなりあって、その景観が面白い。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ SIGMA 70㎜マクロ F2.8 上の写真を引いてみるとこんな感じ。みんな隙間が好きなんですね。 2016/4/6 高浜市 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8 我家の芝の中に咲くアリアケスミレ。 家のアリアケスミレが一番きれいだな、なんて思ったりもする。 2016/4/6 高浜市 NikonD810 SIGMA 50㎜マクロ F2.8 ヒメスミレも混じってとても美しい。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ SIGMA 70㎜マクロ F2.8 かなり色の濃いタイプ、ヒメスミレの血が混じっているような顔をしている。 アリアケヒメスミレについてはこちら。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ Canon EF17-40㎜ F4 道端にこんな感じで咲いているところがいくらでもある。 2016/4/5 安城市 Canon5DⅡ SIGMA 70㎜マクロ F2.8 アリアケスミレの魅力は素朴さ。 田舎娘が精一杯お洒落をしている感じがする。 また来年も会おうね! |